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2003/11/24 (月) まぶもん日記記念すべき其の参百六拾五

キタマクラを休止して新バンドにて10ヶ月ぶりにライブをやりました。
バンドを始めた頃から考えて、こんなにも長く間が開いたのは初めてです。
今年の1月にはもう二度とバンド活動は出来ないかもしれないと思ってました。
別のバンドで復活するなんて自分でもあらためてけっこうしぶといなと思いました。
新バンドをやるにあたって一番気にしていたのは、キタマクラから相沢が抜けただけの音にはしたくなかったという事です。
モリッシーの初ソロアルバムがジョニー・マーの不在というだけのものであったように(聴いたことないけど確か評論にそんなような事が書いてあった)、真夜中エレジーが相沢の不在というだけのものであってはくやしすぎるし、やる意味なんか何もないと思ってました。
ただ、コンポーザーとしての二人組が分かれた時、それぞれが一緒にいるときよりも輝きを失ってしまう例もたくさんあります。
たとえばスウェードなんて残ったバンドもダサダサになり、脱退したギタリストもクソミソでした。
ビートルズもそれぞれ活躍していたとは思いますが、やはりジョンもポールもビートルズを越える楽曲を創る事は出来ませんでした。
しかし、コーネリアスのように一人になっても才能をどんどん開花している奴もいます。
そんな中、コンポーザーとしての俺はどうなってしまうのだろうかとものすごい不安がありました。
過去の曲は相沢がいたからこそ創れたのではないか、ほんとにひとりで曲が創れるのだろうか・・・すごく不安でした。
そんな中、ベースの林はまた俺とやってくれると言いました。
すごく嬉しかったです。
しかも、昔メンバーだった田村も快くドラムを引き受けてくれました。
世の中にはバンドをやりたくてもメンツが集まらない奴がいっぱいいるのに俺はなんて恵まれているのだろうと思いました。
3人で音を初めて出した時、不安は一気に吹き飛びました。
過去、相沢を含め、この組み合わせで音を出した事はありましたが、全然違ってました。
ひとつひとつの音がクリアにきこえ、この3人でしか成し得ない音を創る事が出来るかもしれないと思いました。
また曲を創るにあたって、田村のドラムと林のベースから強烈にインスパイアされ、曲がどんどん生まれ、アレンジも刺激的なものになってきました。
これですべてうまく行くかも!と思った矢先に大きな不安がまたやってきました。
それは演奏に関するものです。
過去は、はっきり言って適当にギターを弾いてました。
ミストーンなんか全然気にしないで気持ちだけでギターを弾いてました。
ところが3人となるとそうもいかない。
せっかくリズム隊がかっちょよくてもギターが下手くそだと全てを台無しにしてしまうことに気がついたのです。
よくよく考えてみたら生まれてこのかたギターは曲を創るためのただの道具であり、練習など一度もしたことがないことに気がついたのです。
ギターを持ったその日からオリジナル曲だったので誰かの曲を一生懸命コピーして指をはやく動かす練習なんかした事がないのです。
しかも、人前でギターを単音で弾くなんて事は無かったので、急に気弱になってしまいました。
そんな時、イースタンユースの前座などで少し前インディーズで人気のあったファウルというバンドを思い出しました。
そういえば、そのバンドもギターが抜けて、ボーカルがギターを弾いていたなあ・・・と。
たしかに下手くそでした。
でも、その不器用さが逆に持ち味となってかっこいいと思ったのは確かでした。
そうだ、つまり自信を持てば何でも出来るんだ!とまるで単純なバカな高校生のように我にかえり、下手さを気にしないでいられるようになりました。
そんなわけで当然デビューライブは全て新曲でした。
当日、緊張していたのは創造面と演奏面におけるそんな背景があったのでした。
でも、なかなか評判よかった。
ほっとした。
これからもがんばってみるよ。
って、ここまで自分をさらけだすのもどうかなと思ったんだけど、ね。
久々の日記でした。


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